佐藤つかさ
どうも、みなさんこんばんは。
佐藤つかさでございます。
本日はReliahさまのブログに影響されて、少し政治的なお話をしてみたいと思います。
国に無くてはならないものとは何でしょうか?
国民?
トップの人?
広い土地?
すべて正解ですが、ほかにも大事なものがあります。
法律。
法とは――人権を文体としてあらわしたものであり、すべての人に平等であるもの。
つまりはルール。人が暴力に走ることを食い止めるための鎖なのです。
だけど、その法そのものがとんでもない暴力装置と化すことがあるのです。
たとえば――人類擁護法案というものがあります。
噛み砕いて説明すると、【人権委員会】という団体に人権侵害の処分権利を譲渡するというものです。
ようするに、その委員会が人を裁くことができるということです。
しかし、この法案には思いもよらぬ落とし穴があるのです。
まずひとつ。
委員会になるのに国籍は関係ないこと。
アメリカ人であろうと中国人であろうと宇宙人であろうと、誰だって委員会に参加できるんです。
ここで問題になるのは多国籍の参入なんかではありません。
問題なのは、法の悪用です。
たとえば、日本国籍を持った外国人が非難中傷を受けたとします。
「あいつら許せない。仕返しをしてやりたい」
そんな思いがふつふつと沸いてきても、普通の人なら泣き寝入りで終わってしまうでしょう。
だけどもし――その人が人権委員会の役員だとしたら?
書類どおりの行動さえすれば、言いがかりで相手を訴えることだって出来るんです。
もちろんこれは、外国人のケースにとどまりません。
日本人同士なら、裁判を動かせると詐欺師がこぞって利用しにかかるに違いありません。
原子力の使い道を間違えば核爆弾になるように、人を守る法案がとんでもない理論兵器になることがあるんです。
あと、Reliahさまも話題のひとつにしていました【児童ポルノ法改正法】
法案の目的は、インターネットに出回っている成人向け画像の流出をとどめる、といったところでしょうか。
実際、ネットのそこらかしこに【そういった】サイトの入り口が広がっています。
「あなたは18歳未満ですか?」といった警告がトップに貼ってありますが、それはあくまで自己責任。
違反したところで警察に通報されるわけでもなく、その気になれば幼稚園児だって見ることが出来ます。
かく言うわたしも【そういった】サイトの管理者です。
それでも警告を書き連ねてありますし、18歳未満の人間の立ち入りを禁ずる内容の文を常に表示するようにしてあります。
児童ポルノが改正されれば、わたしは真っ先にお縄にかけられるでしょう。
ただ――仮に法案が通ったとしてもポルノ自体はなくならないでしょう。たぶん。
理由は簡単。見たいからです。
男の子が辞書で見つけた刺激的なワードに赤線を引いてしまうように、えっちなものには惹かれてしまうものなのです。
女の子だって興味はあります。レディースコミックなんてそういうのばっかりですから。
それでも、大人たちが規制をかけたい気持ちも分からなくもありません。
インターネットって、本当に自由なんです。
小学生ユーザーの動画閲覧で、トップに躍り出たアニメがあったんです。
そのアニメって、かなり刺激的な……つまり、かなり卑猥なものだったらしいんですね(汗)
お茶の間ではとても見れない作品だって、個室のパソコンなら見放題ですから。
自分の子供がそんなものひそかに観てるかもなんて思ったら……親は気が気じゃありませんよね。
未成年の殺人事件があったら、まっさきに残虐なゲームや漫画の影響だとはやし立てるほどに、メディアにおびえているんですから。
メディアという武器を操っているマスコミが、メディアにおびえているというのも少々シュールな気もしますけど(苦笑)
要するに、法律なんて毒にも薬にもならない――というオハナシでした。
おそまつ。
ええと、「リリヤ」と読んで良いのでしょうか?
確かにインターネットの掌握なんて不可能だなぁと思います。
もともとがアメリカで使われていた緊急用通信回線を原型にしている上に、ロシアに何千とある不正サーバーがはびこっているものをどうやってコントロールするというのでしょうか。
本当に法律って、ルールどおりに行うよりも盲点を突いた使われ方のほうが多いですよね。
メディアの最も効率的な点は全世界に情報を送れることです。
だからこそ、世の政治家や芸能人たちはメディアを最大限に生かして自身をアピールする手段として使っているわけですが、その反面で非難の道具にも使われています。
ジャッキー=チェンや倖田來未の失言問題。
そしてReliahさまも話題にしていた麻生太郎の誤字脱字問題。
だけどそのほとんどが「どうでもいい」内容のものばかりです。
ならばなぜ報道するのか。――それは武器になるからです。
内容の真否はともかく、その対象のイメージは確実に下げることが出来る。
確実に攻撃が出来るからなんですね。
クリーンを売りにしていた政治家に「不倫問題」を突きつけることで、支持率をガタ落ちさせる。
昔からよく使われている手法です。
他にも、こんな話があります。
あるTV報道で交通事故と窃盗事件。このどちらかを放送するということで、交通事故のほうが選ばれました。
なぜこちらなのかというと――「画面が映えるから」
砕け散った車の破片やひしゃげたガードレールがあるほうが、視聴者の目を釘付けにしやすいという理由だったんです。
これならまだマシなほうで、スタッフを野次馬に見立てて大事件に仕立て上げるケースまであったそうです。
トイレに行くのに、ドアを閉めない人はいない。
それと同じことで、都合の悪い部分はひた隠す。
そうやって溜めこんだ黒い闇が、情報の海の奥に隠れているのかと思うと……ぞっとしますね。
話が長くなってきたので、このあたりで。
わたしも、こういう話が出来て楽しかったです……いえ、楽しいって言ったら不謹慎ですね。
とにかく、良かったなと思いました。
それでは。